2011年8月11日木曜日

限界


宇宙を卵やリンゴに見立てたら、
想像しやすい。
限界のあるものは自分の中に収まりやすいので、
宇宙は丸いなどと言う。
膨張しているのだとも言う。
宇宙の限界が膨張していると、
それは想像しやすい。
ビッグバンは1回だと想像がしやすい。
まるで絵本を読んでいるように想像がしやすいだけ。

ビッグバンはあちこちで起こった。
と想像できるだろうか?
爆発がたった1回のはずがない。
あっちこっちで爆発した。


宇宙の中を爆発でできたチリは銀河になり、銀河はあちこちに動き、
ある銀河は、この銀河から離れていっているように見える。
その現象が宇宙の膨張のように思うのは、
自己を中心に物を考えているからではないだろうか?
現実の形は物と物との相互関係にある。

銀河は無数にある。
そう想像すると気持ち悪い。

宇宙は無限である。
そう想像すると気持ち悪い。

ウィドゲンシュタインは「解らぬ事は黙れ」と言った。

限界のある頭蓋骨の中の私は、限界のないものを気持ち悪く感じる。

気持ちがよかろうが悪かろうが宇宙は無限だ。