2011年4月27日水曜日

ヘレネス

日付変わりまして、
26日は代々木ラボでライブでした。
音源をアップしておいたので聞いていただければありがたいです。

38年間生きてきて誕生日にライブをしたのは始めてです。
昨日は久々に寝付けずに徹夜をしてライブして、今も寝付けずにパソコンの前でこの文章を書いています。
寝付けないと、
いったい今までどうやって寝ていたのか、
すっかり忘れてしまうのです。
さっぱり眠くないのです。

2011年4月15日金曜日

キミは一時の恥オレは一生の恥

夜中、
ライブが終わってからの帰路で、
10㎝程度のカエルに出会った。
大きいな?と思ったが、
かつて田舎で見たウシガエルと比べるとそうでもなかった。
路面に対して迷彩を施したカエルの身体はマダラ模様で、
路面からカエルの形だけが浮き出たという感じだった。
目の玉だけがキラキラと光っている。
私はその場にギターを置き、
カエルと向き合ってみた。
カエルも自分もたいして変わらない気がした。
闇夜にマダラのカエルと黒い薄手のコートの私。
ひょっとすると、
このまま自然に闇夜に溶け込めるのではないか?という錯覚。
私もやっぱり迷彩を施している。
できるだけ周囲から浮いてしまわないような服を選んで、
この身を包んでいる。

しかしカエルさん迷彩もいいが、
あんまりにも目立たなすぎて間違って誰かに踏みつけられはしないか?
「達者で」
と言って、その場を離れた。

うちの天井裏がガサゴソと五月蝿い。
どうやら去年どっかに旅だって行ったネズミが帰って来たらしい。
大地震の危険を察知して出掛けて行ったであろうネズミの帰還。
だとすると、
これは安全の知らせなのだろうか?
そういう自然の脅威に対する安堵の思いとは別に、
私の心は旧知の生物との再会に喜んでいる。
なにを喜んでいるのやら?
自分で自分が可笑しくなる。

愛情を向ける対象者を失った人は、
どうでもいい、とるに足らない物にでも、
自分の愛情を向けようとする。
と何かの本で読んだ事がある。

格闘ゲームで負けた人がゲームのコントローラーをぶん投げる様を何度か見た事があるが、
その行為に何の意味も解決策もない事を周囲の誰もが、そして本人さえも知っている。

私は怒りのあまり壁を殴った事がある。

映像の偶像に対して虚しい愛情をおぼえた事がある。

ちいさくって丸っこい物を見ると、可愛く思え警戒心を緩めてしまう事がある。


託卵において、
ホトトギスがウグイスに餌をもらいながら成長するのだが、
この時、
ウグイスは大きく開いた赤い口を見ると餌を与えたくなる本能に自身の身体を支配されホトトギスの子供に餌を与えると、
これまた何かの本で読んだ事がある。

昆虫や動物の世界は下手をすると人間世界よりも美しく多重的に感じる時がある。
人間世界からみたネズミと、
動物世界からみたネズミ。
天井裏の宇宙に耳をすます。