小さなころに「大人って凄いな」と思っていた
きっと自分もそんな大人になるのだと想像していた。
小2のときの小3は凄く偉大に見えた。
同い年の子と、たくさん競争して
誰かがしくじるのを笑った。
思春期になって他人にこう思われたい自分ができた。
他人によく思われたい虚栄心が芽生えた。
はりぼての自分
うそつきの自分
まわりの皆が社会に出るころ
私は自分探しを始めた。
「どこかに本当の自分がいるんじゃないか?」と探した。
本当の自分はもっと万能で世の中の役に立つヤツなんじゃないか?と思って
探した。
自分の人生は
もう少しマシなはずだと勘違いをしていた。
もっといえば
自分をいいものだと勘違いしていた。
自分には価値があると勘違いして
自分には意味があると勘違いして
生意気で反抗的な輩になって
人に好かれる為の努力を虚しくも、くり返した。
そうして
気付いたことは
私が生きて来た道のりが、過ごした日々が
本当の自分だったと云う事。
自分の足あとが自分だった。
この流れゆく日々に刻みつける自分の足あと
誰も知らない未来に踏み出す一歩